写真家になる前に死んでしまうかもしれない。

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センサーサイズの話。

どうも。カメラマンになりたい小池です。

今回はカメラのセンサーサイズについて少し書こうと思います。

 

APSCとかフルサイズってなんぞや?それで何が違うのや?そんな話です。 

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僕は現在、NikonのD5300とD810という二台のカメラを所有しています。

 

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大きさが全然違いますね。

左がD810、右がD5300です。

何が異なるのか、表にまとめてみました。

 

機体名

D810

D5300

センサーサイズ

フル

APS−C

レンズフォーマット

FX

DX

有効画素数

3635万画素

2416万画素

ISO感度(常用)

64ー12800

100ー12800

連写性能

約5コマ/sec

約5コマ/sec

質量(本体)

980g

530g

 

数値で比べてみると、D810の方が画素数ISO感度の常用範囲が大きく、また質量も二倍近く重くなっています。

しかし、この二つのカメラの最大の違いを述べるとするならば、センサーサイズにあります。

 

 センサーサイズとは

 センサーサイズとは映像素子(イメージセンサー)の大きさのことです。

撮像素子とは画像を電気信号に変換する素子である。可視光だけでなく、赤外線紫外線X線に感度のある撮像素子などもある。

撮像素子 - Wikipedia

 では、APS-Cとフルサイズでは実際にどれだけ違うのでしょうか。

わかりやすく図にしてみました。

1/2.3型とは、一般的なコンデジスマホのセンサーサイズです。

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 数値でも確認

名称

1/2.3型

APS-C

フルサイズ

サイズ(mm)

6.2

×

4.6

23.6

×

15.8

36.0

×

24.0

面積(m㎡)

28.52

372.88

864.0

比率

1.00

13.07

30.29

0.08

1.00

2.32

それぞれの面積で見ると、フルサイズのセンサーサイズはAPS-Cの2.3倍、コンデジスマホの実に30.2倍もあることがわかりました。

 

サイズが大きいということは、映像素子が多いということです。

そして映像素子が多いということは、捉えることのできる光量が多くなるということ。

つまり、センサーが大きければその分、画質が良くなります。

 

素数との関係

画質といえば画素数が高ければ高い程よいというイメージがありますが、実はそうではありません。

 縦軸を画質、横軸を画素数とするとイメージはこんな感じ。

f:id:Akira_Koike_Photography:20171210111544p:plainあくまでもイメージね!

ある一定値を越えると画素数が多くなるにつれ画質は低下します。

例として、

センサーサイズ → プールの大きさ

素数 → 人の数

1画素あたりの受光率 → 満足度(Max 1.0)

画質 → 人の数×満足度

とします。

センサーサイズ(プールの大きさ)を同じとして画素数(人の数)が異なる場合、

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人がプールにたくさん入るほど画素数は上がりますが、人が多すぎると窮屈で受光率(満足度)が下がります。

上図では結果として、人の多い右プールよりも中央の方が画質が良くなっています。

 

つまりセンサーサイズ(プールの大きさ)によって許容できる画素数(人数)は変わってくるのです。このセンサーサイズごとの適正画素数を越えれば越えるほど、画質は低下していきます。

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センサーサイズごとの適正画素数は一般的には以下とされています。

フルサイズ:約2400万画素
APS-C:約1200万画素
コンデジ:約500万画素

 もちろん技術は日進月歩ですし、絶対にそう。というわけではありませんが、センサーサイズが小さいにも関わらず高画素を謳っている場合には注意が必要です。

 

また、A4サイズ以上で印刷しない限りは、フルサイズである必要はそこまでないし、SNSやパソコン上で使用する分にはスマホコンデジで十分です。

自分の使用目的によって選択することが大切です。

 

タラタラと説明してきましたが、今回はこんなところで。

ではまた。