写真家になる前に死んでしまうかもしれない。

写真家になりたい僕が今日も生きていることを確認するブログです

トイレ乞食の話。

どうも。真冬の蜂宿生活者、小池です。

 f:id:Akira_Koike_Photography:20171219234420j:image

前回以下の記事で、蜂の宿では冬はトイレが使えないということを書きました。

akirakoike-photography.hateblo.jp

 

それに関連したトイレの話です。

 

僕はトイレが好きです。

世界で一番好きです。

愛していると言っても過言ではありません。

 

なぜならトイレは人類がこの世で一番くつろぐことのできる空間だからです。

人類の進化の隣には、いつもトイレがありました。

いわばトイレの進化こそが人類の進化を支えてきたのです。

 

そういえば保育園時代の親友だった「モッちゃん」は、洋式トイレが苦手で(お尻の拭き方に戸惑うそうです)

和式トイレじゃないとトイレをしないという珍しい少年でしたが、

洋式トイレが主流となった現在、彼はどちらの派閥に属しているのでしょうか。

 

 「トイレは和式か洋式か」という議論

僕は圧倒的に洋式トイレ派です。

確かに学生時代の弁論大会で「トイレは和式か洋式か」というテーマで争ったときには「和式派」のメンバーとして討論したことは間違いありません。

しかしそれは、単に面白そうだったからという学生ノリであって決して本心ではないのです。

確かあの時は、洋式トイレが性病の原因となる可能性があるということを提示した際、「洋式派」から、まさにクソを見る目で見られ、一瞬で話題を流されました。クソだけに

 

 「この冬、僕が求めるトイレの条件」

先に、トイレの進化が人類を支えてきたと書きましたが、では極寒の北海道でこの冬僕を支えるトイレに必要な条件は何かというと、

  1. 洋式トイレであること
    →和式は腰が辛いし、ズボンのやり場にいつも気を遣います。床が濡れているともう最悪。殺意を覚えるレベルです。

  2. ウォシュレットがついていること
    →人類の叡智の結晶とも言えるウォシュレットは「地球と太陽」や「孤独のグルメ松重豊」のようにトイレと切っても切り離せないものになっています。

  3. ウォシュレットが強力であること
    →ウォシュレットがついていたとしてもその威力が弱かった場合、その存在意義を疑います。「焼け石に水」では意味がないのです。「焼け石にジェット噴射」ぐらいじゃないとスッキリしません。

  4. 24時間気軽に利用できること
    →日中はまあ良いのです。夜の長い冬だからこそ、24時間の安心感が欲しい。

では以上の条件を満たすトイレは蜂の宿の近くにいくつあるのか。

 

 「蜂宿付近で条件を満たすトイレの数は」

 

答えは二つです

 

一つ目、道の駅「丘のくら」

言わずと知れた道の駅。

24時間トイレと情報スペースが解放されていることが道の駅の条件なのですよ知ってました?

www.hokkaido-michinoeki.jp 

 

二つ目、「セイコーマート

言わずと知れた北海道のNo.1コンビニ

商品も多く、美味しく、しかも安い!!

ホットシェフの存在がいつも僕らを奮い立たせる。

www.seicomart.co.jp

そう、この二つ!!

しかしこの二箇所の間には大きな違いがあるのです。

それこそが、4つ目の条件に大きく関係するもの「公共性」

 

道の駅のトイレは、100%トイレ利用のためのトイレ

である一方、

セコマのトイレは、セコマで買い物する人のためのトイレ

なのです。

 

いやきっと店員さんもそこまで気にはしていないでしょう。

でも他ならぬ僕が気にするのです。

 

こんなことがありました。
学生の時、「子供達同士の交流を目的とする」とあるNPOのお手伝いをしていました。

その参加者だったT君(仮名:小学生)は自信に満ちた顔で言っていました。

「僕はコンビニのトイレを借りる時は、たとえ10円のガム一個だけでも必ず買い物をするんだ」

 

なんということでしょうか。

 

僕が日中、トイレ目的でコンビニに入って用を足した後、「あ、財布忘れたわー」などと くだらんことを嘯きながら、他のお客さんの出入りのタイミングに合わせて店を後にしている間も、彼は10円のガムを手に自信に満ちた表情でレジに並んでいるのです。

 

これが恥以外の一体何だって言うのでしょうか。

 

だから僕は緊急案件でない限り、これまでずっと道の駅のトイレを使用してきました。

しかし昨夜、道の駅へ赴いたところ、閉鎖された道の駅と衝撃的な看板を目にします。

f:id:Akira_Koike_Photography:20171219234426j:image

 

なん、だと、、、 

 冬季間ずっと、ずっと改修工事だと言うのです。しかもトイレの

 

嗚呼、僕が愛した道の駅のトイレ。

 

誰にも邪魔されず、

誰に気兼ねすることもなく、

Tくんのあの自信に満ちた顔を思い出す必要もなかった、

美瑛町最高にして最良の夜間トイレが、

よりにもよってトイレ乞食となったこの冬に、

奪われてしまった。 

 

 

何という悲しみ。

何という絶望感。

 

嗚呼、僕は明日から何度、「あ、財布忘れた」などと嘯きながらセコマのトイレを利用させていただくことになるのでしょうか。

 

そう。この冬僕は、どうしようもなく、、、、、

 

トイレ乞食である。

 

 

*今回の話に登場するセコマでは、毎年日常的に買い物をさせていただいておりました。

もちろん今後も利用させていただく所存ですので、どうか夜間どうしようもなくなった際のトイレ利用をよろしくお願いいたします。