写真家になる前に死んでしまうかもしれない。

写真家になりたい僕が今日も生きていることを確認するブログです

写真家の話。

どうも。写真家になりたい小池です。

一口に写真家と言っても、この世には様々な写真家が存在するわけですが、

そもそも写真家とはなんなのでしょう。

カメラマンとは何が違うのでしょうか。

そんなお話です。

 f:id:Akira_Koike_Photography:20171202010918j:image

 

さて、何を語るにも定義づけというやつは大切です。

毎度おなじみのWikipedia先生によると、

写真家(しゃしんか、photographer)とは、主に写真を撮影もしくは製作する事を生活の中心にしている人。

また、クライアントである企業から仕事を受けて写真撮影をするタイプの職業写真家を特にカメラマンと呼ぶ場合がある。

引用元 写真家 - Wikipedia

 

とあります。解釈によって使い分けをしないことも多いですが、

Wikiを参考に、ここでは写真家とカメラマンの違いを以下のように定義します。

 

写真家   自発的に決めたテーマに従って撮影を行うもの

カメラマン クライアントから与えられたテーマに従って撮影を行うもの

 

こうして定義してみると、物事が見えてきますね。 

 

では撮影する写真にはどのような種類があるのでしょうか。

思いつくものをいくつかをあげてみると、

  • 報道写真(新聞など時事ネタを切り取ったもの)
  • 風景写真(自然や街並み、自然現象など)
  • 人物写真(ポートレート(肖像)写真など)
  • 動物写真(生き物の普段の姿を捉えたもの)
  • 建築写真(建築物を誇張せず本来の姿で写したもの)
  • 戦争写真(いわゆる渡部陽一
    etc...

といった具合でしょうか。 

 

写真を仕事にするのなら、

先に述べた二つの定義と、撮りたい写真の種類で考えることになります。

 

職業カメラマンであれば撮るものも決まっており、クライアントが存在するため生活はある程度安定します。

 

しかし写真家はそうはいきません。

○○写真家という言葉があるものには既に新規参入する余地がありません。

また同じような構図で人気の撮影スポットを写しただけでは、その他大勢の「インスタ映え」と相違ありません。

つまり、現在需要があるものには既に供給が存在しているのです。

 

これからの写真家に求められるのは、

 

様々なテーマの複合と、その他大勢の人には撮れない瞬間を切り取り、新たな需要を創発することです。

 

簡単にいうと、スキマを探しその隙間における第一人者となってしまうことです。

最近で例えるならば井上浩輝氏です。

 

井上 浩輝 1979年札幌生まれ。

北海道「写真の町」東川町在住。

北海道を中心に「いま生きている風景」を追う。

 

northern-island-colors.com

 

ピンク色に染まる冬の明け方に、真っ白な雪原をかけてゆく二匹のキタキツネ

 

多くの人がSNSやテレビ番組などで一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。

あの写真がナショナルジオグラフィックにフィーチャーされるや否や、瞬く間に有名になった井上氏は、「今を生きる景色」をテーマに写真を撮り続けています。

 

氏の写真の素晴らしい点は、その構図もさることながら、冬の美しい朝の瞬間と生き生きとした動物の自然な姿を主張しすぎることなく一枚に収めているところです。

 

これだけでも大変長い時間をかけて撮影したことが伝わります。

一朝一夕に撮れるものではありません。

 

理想の一枚を撮るために場所を探して毎日通い、長い時間粘った末に出会えた瞬間なのだと思います。

 

これが写真を生活の中心にしている、ということなのでしょう。

 

僕もこの冬は写真を生活の中心に据えてみようと思います。

どこまで出来るかわからないけど、一度は無理を承知でやってみることが、大切なのではないでしょうか。

 

 それではまた。